障害年金の一人暮らしに関するQ&A

文責:所長 弁護士・社会保険労務士 寺井 渉

最終更新日:2023年04月28日

障害年金の一人暮らしに関するQ&A

Q一人暮らしをしたら障害年金はもらえなくなりますか?

A

 障害の程度の2級については、「必ずしも他人の助けを借りる必要はなくても、日常生活は極めて困難で、労働によって収入を得ることができないほどの障害」とされています。

 そのため、一人暮らしをいていることを理由として、障害の程度が2級に該当することが認められなかったり、一人暮らしをしたことにより、2級として更新することができないことはないとはいえません。

Q一人暮らしをしていると障害年金は受給できませんか?

A

 障害年金の等級判定ガイドラインでは、「独居であっても、日常的に家族等の援助や福祉がサービスを受けることによって生活できている場合(現に家族等の援助や福祉サービスを受けていなくても、その必要がる状態の場合も含む)は、それらの支援の状況(または必要性)を踏まえて、2級の可能性を検討する。」および「独居の場合、その理由や独居になった時期を考慮する。」とされています(参考リンク:国民年金・厚生年金保険・精神の障害に係る等級判定ガイドライン)。

 そのため、一人暮らしの場合や、障害年金の支給後一人暮らしになった場合であっても、障害の程度をきちんと説明し、一人暮らしをしている理由、一人暮らしができている理由をきちんと説明することにより、一人暮らしであったとしても、障害の程度が2級と認定されたり、障害の程度が2級のままで更新されることも十分可能であると考えられます。

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